保育士目線「慣らし保育」は新しい環境に馴染む大切な準備期間

慣らし保育で子供を預かる保育士の画像 子育て

@kosodate_110  管理人の遠藤です。

初めて保育園や幼稚園にお子さんを預けるときに多くの園では「慣らし保育」といわれる園に慣れる期間を設けるところが多いです。

慣らし保育は、子どもが園の環境に慣れるよう通常の保育時間や内容とは少し違う「準備期間の保育」を指します。

園の方針やそれぞれの子どもの状況により変わってきますが、概ね通常保育に持っていくまでに2週間程度を見ている園が多いようです。

私の園でも入園前には、どんなお子さんにも「慣らし保育」をお願いしています。当園での慣らし期間は概ね2週間程度です。

この記事を読むことで子どもにとってなぜ「慣らし保育」が必要か、また、保護者にとっても「慣らし保育」は大切なのだということが理解できるはずです。

「慣らし保育」は、新しい環境に慣れるために必要です

慣らし保育は新しい環境に慣れるためのもの

働くママたちにとっては「慣らし保育」は少し面倒だなぁ~と感じる方も多いようです。しかし、慣らし保育は子供にとっては必要な時間となっています。

「慣らし保育」には大きく分けて2つの重要素があります。

1.初めてママから離れて、違う社会で過ごすための大切な準備期間

2.保育士には、これから預かることになる子どもの状況を把握する大切な時間

園側では、これから預かることになるお子さんが「どういった状況になった時に落ち着くのか」「どういうことが不安につながるのか」3歳ぐらいの幼児になれば「お話を聞けるのか」「一人でできる事は何なのか」など、短い預かり時間の中でそれぞれの特徴・性格などをよく観察する時間として必要です。

ママたちにとっては、自分の子どもがすんなり園になじめるのか、周りのお友達とうまくやっていけるのかなど不安がいっぱいだと思います。

でも個人差はあれ、どんなお子さんも必ず園に馴染んで生活できるようになるのでそのあたりの心配はあまりしなくてもいいと思います。

子どもの経過観察とともに保育士が大切にしていることは「保護者との関係を築くこと」です。

園に初めて子どもを預けることになる保護者の不安は、子供のこともさることながら園の保育士やスタッフはどんな人なのだろう、子どもを預けても大丈夫?という不安があると思います。

その保護者の不安を取り除き、子どもを預けても大丈夫という安心感を与えてあげることも慣らし保育の大きな目的の1つとなっています。

子どもの細かい観察と保護者への信頼感その両方を築くこと、保護者側にとっては、子どもが園に慣れることと園に対する安心感を持つことが「慣らし保育」の目的だといえます。

「慣らし保育」は必要?と考えていらした方もこういうことなのかと理解いただけたのではないでしょうか。

【慣らし保育】は子どもにとって初めての社会生活の場所だと理解する

子どもにとって社会生活初体験の場所

初めて社会生活を行う場所が保育園(幼稚園)だということを保護者は理解してあげましょう。

多くの子どもは、それまで「家庭」という慣れた環境の中で「家族」という単位でしか接することがなかったと思います。

ある日突然、知らない大人(保育士)がいて、知らない子ども達が大勢いて、しかも行ったことも、見たこともない場所に一人だけ置いて行かれるという恐怖心を抱きます。

大人でも、新入社員として初めて会社勤めをしたときには不安や、緊張に襲われますよね、まして小さな子どもなら「不安」や「恐怖」があって当然です。

子どもにとっては、初めて「家庭」以外の「社会」への旅立ちになり、この時が人生にとって初めての社会生活のスタートとなるわけです。

実際、子ども達と接してみるとわかりますが、何も3歳や4歳の幼児だけにみられる傾向ではなく、0歳児・1歳の子どもでも、この不安感や恐怖心は現われます。

園の玄関先でママから預かる瞬間に大泣きが始まるのは、このためです。

ママ自身も「慣れないのは当たり前だよね」ぐらいの気持ちで子供のスタートを見守ってあげてください。

慣らし保育はどういうことを行うのか・・・

慣らし保育の期間は2週間

当園の場合の慣らし保育を例にとって簡単に説明していきます。

慣らし保育の最初の段階は、「毎日、園に来るということに慣れる」です。自宅で過ごしていた日常から園で過ごすという日常を理解させることから始めます。

最初の数日は、2~3時間程度を目安に在園児と共に過ごしてもらい、少し慣れてくると半日まで伸ばし給食の時間まで参加する。

この段階を1週間ぐらいかけて行っていきます。もう少し慣れてきたら、午睡時間を加えて定時まで預かるといったような流れになります。

ここまでの最終段階で2週間程度を見ています。もちろん初めての社会生活のスタートですから大人の考えるように簡単にコミュニケーションをとり、慣れることなどできないのが普通です。

・園は、自分にとって安全で安心できる場所だという認識

・保育士は自分にとって安心できる存在だという認識

・家庭以外の違うコミュニティーに参加しているという認識

これらのことが子どもなりに理解できるようになると保育生活へ抵抗なく参加することができるようになってきます。

経験上、すぐに慣れたと感じた子でも1カ月ぐらいしてから行きたがらなくなるという、慣れたころに当園拒否を起こすお子さんもいます。

また、慣れるのに1カ月以上かかったのに、慣れてくると積極的に色々なことが出来てきて急激に成長するお子さんもいます。

子どもにより保育生活に慣れていく過程は様々です、自分のお子さんが他の子どもより慣れるのに時間がかかるからと心配しないようにしてください。

そして「慣らし保育」は、子どもの保育参加の土台作りとしてとても大切なものだということを少しだけ理解していただけたらよいでしょう。

慣らし保育について|まとめ

子どもにとっては、初めての社会経験の入り口として慣れるための大切な時間、また、保護者にとっては子どもを預ける園に対して安心と信頼を得るために必要な時間だといえるでしょう。

保育士にとってもお預かりするお子さんを知るというとても重要な期間であるということを理解していただけたのではないかと思います。

まずは、心配せずに園にお任せしてください。

この記事を書いている人

保育士歴17年、2017年よりWEBライターとして記事執筆を開始。幼児教育、その他企業様にて様々なジャンルでの記事を執筆提供。2017年大手通信教材会社記事コンテストにて2作品とも優秀賞受賞、産後うつをサポートするNPO法人にて記事執筆、保育士通信講座にてコラム執筆執筆。現役保育士として保育に従事する傍ら執筆業にも従事。

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