保育のプロが考える「情操教育」4つの基本を解説
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@kosodate_110 管理人の遠藤です。
保育の現場でよく聞く言葉に情操教育ってありますね・・・
でも、どういうことが情操教育なのか、具体的にどのようなことを行っていると情操教育につながるのかということをはっきり理解して保育を行っていますか?
実際、私の園においてもしっかりとそのあたりを認識しながら保育プランを立てている新人保育士は少ないように感じます。
「そもそも情操教育って何?」「どんな事を行っているの?」という疑問もあるかと思います。
ここでは情操教育を大きく分けて4つの分野から考えご紹介していきます。
そしてこの4つの分野の教育は密接にかかわりあってつながっているのだということも併せて紹介していきたいと思います。
子供たちの心の健全な発育や社会性を育んでいくためにもとても大切な教育となります。情操教育の基礎を理解すれば明日からのあなたの保育内容は、きっと変わってくるはずです。
そもそも情操教育とは何か?|分類は大きく分けて4つ
情操教育は大きく分けて4つに分類されるといわれています。
| 科学的情操教育 | 美的情操教育 | 道徳的情操教育 | 情緒的情操教育 |
|---|---|---|---|
| 子どもたちの頭の中は、いっぱいの疑問があります。その疑問を考え、解決していく力を育みます。 | 芸術や美にふれ感動する心養い、また、歌やダンス、絵などの表現することを育みます。 | 遊びという子どもの社会の中で、自然に社会道徳的なことを育みます。 | 動植物に触れたりしながら愛情や心の豊かさを育むとともに生命と尊さ、重みも育みます。 |
1.科学的情操教育:子供たちが問いかけてくる「なんで?」「どうして?」という「疑問」
2.美的情操教育 :きれいなものを見た時に感じる「感動の心」
3.道徳的情操教育:遊びの中から学んでいく「社会的道徳」の観念
4.情緒的情操教育:動植物にふれあいながら感じ取っていく「愛情」や「生命」というテーマ。
子供たちは日常生活の場から多くの体験を積むうちに、これら一つ一つを学び成長していきます。
1-1.科学的情操教育のはじまりは、疑問から
「科学的情操教育」といわれるとなんだか難しく考えがちですが、要は子供たちの「なんで」という疑問の事です。
「なんで雨は降るの?」「秋になると葉っぱが赤や黄色になるのはどうして?」「なんで外遊びしたら手を洗うの?」「なんで・・・?なんでだ・・・?」
この、「なんで?」の疑問が実は子供たちにはとても大切です。
もしかしたら子ども達の小さな「なんで?」を聞き流してしまったりしていませんか?
忙しい保護者にもこの「なんで?」を聞き逃しているケースが結構あったりします。「後で聞くからね・・・」といったまま聞けていないという感じです。
「なんで?」は、「知りたい」という興味の心の表れでもあります、その時に的確に対応してあげることで好奇心が満たされ次の知りたいにつながるのです。
幼児期に、物事に疑問を持ち、それを子供なりに理解し、次のステップに向かう。このプロセスが、小学生、中学生になり勉強をする頃になると生きてきます。
わからないことを自分なりに考え、解決する能力です。幼児期の「なんで?」はとても大切かつ重要な意味を持ちます。
1-2.美的情操教育は美しいものの感動から
花壇に咲いている色とりどりのチューリップをみてきれいな花だと感じる心、美しい物を見たときの感動する気持ちを経験する。
音楽や絵画などの様な芸術的なものに触れる、また、自ら歌う、踊る、楽器を演奏するお絵かきや粘土などの方法で表現することも美的情操教育の一つです。
1-3.道徳的情操教育は、遊びの中で育まれる
大人になり社会生活を行うようになると多くのルールがあり、その中で生活していきます。
幼児期は、大人になったら必要になる道徳的なものを「遊び」の中から学んでいきます。
子ども同士の小さな社会の中でおもちゃを貸してもらう、貸してあげる、人が持っているものを無理やり取らない、物を投げない、人をおさない、たたかない・・・
砂遊びをする、ごっこ遊びをする、このような遊び一つをとってもたくさんのルールがあり、子どもたちはこれら「遊び」を通して自然に道徳的意識を高めていくのです。
1-4.情緒的情操教育には動植物とのふれあいも大切
「生命」の尊さや大切にする心や愛情を育てるといわれているのが、情緒的情操教育です。
例えば、犬や鳥などの生き物を飼育する、カタツムリや金魚などをクラスで飼育してみたりなどということで愛情を育み、心を養いながら生命の尊さや大切さを経験として理解していきます。
保育の現場での情操教育は点から線へと広げていく教育
保育の現場ではこのような1つ1つの情操教育が総合的につながっていったりします。
例えば秋の遠足の「お芋掘り」を例にとってみます。
お芋は土の中にいることを知り、うまく掘れない子は、どうしたら上手に掘れるかを考えながら掘れるようアドバイスしながら行わせることで科学的情操教育が体験できます。
別の日に、楽しかった経験を絵に画いてみる、紙粘土でお芋を作成し心に残った感動を形で表現することが美的情緒教育といったことにつながります。
紙粘土でつくったお芋は、お店屋さんごっこの遊びの中で実際に使って楽しみます。お芋を焼く人、お芋を売る人、お芋を買う人など作ったお芋を使って遊びます。
この遊びには役割があり、それぞれルールがありますこのようなことが道徳的情緒教育の1つにつながるのです。
お芋掘りという1つの経験から子供たちは、いくつもの情操教育に触れていきます。このように保育の現場では、1つの経験を点をから線に広げていきます。
情操教育|手軽だけれど実は素晴らしい絵本の世界

情操教育は保育の現場だけのものなのでしょうか?このような話をよく耳にします。
実は、そんなことはなく家庭でも出来るとても手軽な情操教育の1つに「絵本」があります
絵本の読み聞かせは、脳科学の観点から言ってもとてもおすすめです。
言葉と絵とが一体となっているため子どもたちには、とても分かりやすい道具の一つということが言えます。
保育士の皆さんは、現場で読み聞かせを行った時に感じたことはないでしょうか?いつもはじっと座っていられない子が絵本を読みだすと本に集中する姿・・・
それほど絵本は、子どもの心に入り込んでくれるツールだといえます。
そして絵本のすごいところは、いろいろなストーリーがあり絵本を通して子どもたちがたくさんの経験に触れることができるということです。
ドキドキする本、わくわくする本、少し悲しく切ない本、絵本の中でたくさんの感情を感じ取ることは心の発達に欠かせない要素です。
また、主人公が多くの困難に立ち向かいながら幸せになっていくお話は、無意識の中に成功体験を与えてくれたりもします。
この成功体験は子どもたちの人生の中で出会うであろう「壁」にぶち当たった際に「あきらめない心」であったり「乗り越える努力をする心」だったりを教えてくれます。
自己を否定するのではなく自己を肯定する力、自分を信じて頑張るそんな力を育んでくれるのも絵本による情緒教育の特徴となります。
絵本は手軽でいて、とても奥の深い情緒教育ができる力を持った道具の一つであるということも理解しておくと良いでしょう。
情操教育って何だろう?現役保育士が考える基本|まとめ
保育の現場における情緒教育は1つの体験の点を線に広げてより多くの経験をさせてあげる事、総合的につながりを持たせた教育を行っていくということが大切になってくると感じています。
そして手軽に家庭でも取り入れられる情操教育の1つに「絵本の読み聞かせ」があるのだということも知っておいて欲しいと思います。
情操教育はとても奥の深いものであり、大切なものであるということが少し理解いただけたのではないでしょうか。
保育者なら「絵本の読み聞かせ」は大切な仕事の1つ、ただただ読んで聞かせているだけ?ではないですか?読み聞かせの本質を説いた保育者にこそ読んで欲しい1冊・・・


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